1964(昭和39)年3月、当時は柏木という地名の現新宿区西新宿にて創業。以来高層ビルが林立する現在までの社会・世相の変貌を見つめながら出版活動を続けてきた。
当初より人間を総合的にとらえる人間学としての科学に寄与する書物の刊行を意図し、小部数出版の道を歩みつつ52年、哲学・心理・教育・社会福祉・保健・医療・社会学などの分野にさらに生物学・農学を加え、総発行点数は900点を越え今日に至っている。
きょうの1冊
新版 身体心理学
身体行動(姿勢・表情など)から心へのパラダイム
春木 豊・山口 創 編著
体の動き(行動)を問題の中心にすえ、それを原因として、意識(主として気分、感情、情動)や生理にどのような影響(結果)がもたらされるかを明らかにする研究分野を提唱した『身体心理学』刊行から14年、マインドフルネスやボディワークといった身体に焦点を当てた研究が今日脚光を浴びている。その背景には、現代社会の利便性や効率性優先の結果として、人間性が阻害されるようになってきた反動として、人間の感情や気分といった人間の動物的ともいえる本質的な部分を見直すことに注目する大きなうねりが生まれていることと呼応している。
心の形成やメカニズムの理解、心の育成の方法を考えるための新しい研究領域を提起する本書は、心理学のみならず、生理学、教育学、哲学、体育学など多岐にまたがる分野において、身体に視座を据えた、人間理解への新たな方法を提供する研究書。
A5判上製 308頁 ISBN978-4-7610-0912-0 2016年11月刊行 定価(本体3,500円+税)