1964(昭和39)年3月、当時は柏木という地名の現新宿区西新宿にて創業。以来高層ビルが林立する現在までの社会・世相の変貌を見つめながら出版活動を続けてきた。
当初より人間を総合的にとらえる人間学としての科学に寄与する書物の刊行を意図し、小部数出版の道を歩みつつ53年、哲学・心理・教育・社会福祉・保健・医療・社会学などの分野にさらに生物学・農学を加え、総発行点数は900点を越え今日に至っている。
きょうの1冊
問題行動!クラスワイドな支援から個別支援へ
インクルーシブ教育システムの構築に向けて
関戸英紀 編著/大多和亮介・興津富成・田中 基・安田知枝子・江村大成・長澤正樹・佐々木一圭 著
現在、小中学校の通常学級に、知的発達には遅れがないものの、行動面で著しい困難(「不注意」「多動性一衝動性」「対人関係やこだわり」の問題など)を示す児童生徒が3.6%在籍していることが明らかになっている。その結果、学級の複数の児童生徒が問題行動を示し、その対応に学級担任はもとより、学年や学校全体が疲弊しているケースが増えてきている。
本書は、このような児童生徒の問題行動に対し、米国で実践されている3層モデルを援用した"2層モデル"を提案し、この「クラスワイドな支援から個別支援へ」というモデルによって実践された、幼稚園・小学校・高等学校における5つの実践研究と、中学校でのスクールワイドな支援に基づいた実践研究を紹介し、その有効性を検証する。
今日、「基礎的環境整備から合理的配慮へ」という考え方を根幹とするインクルーシブ教育システム構築の方向性が明示された。2層モデルは、このインクルーシブ教育システム構築の理念とも合致する。
通常の学級に在籍している特別な教育的二一ズのある幼児児童生徒の学校(園)生活の充実を支援する、教師・保育士・学生・研究者に贈る支援の書。
B5判 128頁 ISBN978-4-7610-0917-5 2017年2月刊行 定価(本体2,000円+税)